お知らせ

緑ヶ丘女子高等学校「医療時事」で本学教員が講義を行いました

2025.05.07

お知らせ

 今年度から本学の系属校となった緑ヶ丘女子高等学校で、本学短期大学部の教員が高校生対象の講義を行いました。
現在、緑ヶ丘女子高等学校には医療系進学を希望する2年生の選択科目として「医療時事」という学校設定科目があります。この科目では、ひと月に医療系の話題を1~数テーマを取り上げ、国語科・理科・社会科など高校の先生方がチームを組んで各テーマの理解のための基礎的な知識を提供すると共に、小論文へ昇華させるための指導を行っています。
 系属校化に伴い、本学ではこの「医療時事」の授業に計画段階から関与し、専門性を持った大学教員が定期的に話題提供者として出講する形で新年度の授業が始まりました。
 初回のテーマは「院内感染」。担当は高度救命救急センターやHCU(高度治療室)等での豊富な臨床経験を持つ、短期大学部看護学科の渡邊好江准教授(成人看護学・クリティカルケア看護学)です。
 COVID-19感染拡大期に「見えない敵」と戦ってきた経験も踏まえた講義では、感染症病棟と同じような衛生管理に対する意識が一般的な街中で求められた時期に何を感じ、どのように行動してきたか、そして手指消毒をはじめとした基本動作の徹底が院内感染対策の上でいかに重要かが語られました。
 生徒の皆さんは既に「感染症とは何か」など受講のために必要な基本的な知識を高校の先生方の授業で獲得しており、強い関心をもって熱心に聴講して頂き、講義終了後には教卓を囲んで意見交換する姿も見られました。
 次回のテーマは「インフォームドコンセント」の予定です。本学では地域の医療系人材の育成につながるこの取り組みを、引き続き強力に支援して参ります。