お知らせ
緑ヶ丘女子高等学校「医療時事」にて、吉越洋枝准教授が授業を行いました
2025.06.13
お知らせ
5/16(金)校内のバラが美しい緑ヶ丘女子高等学校にて、本学短期大学部看護学科の吉越洋枝准教授が学校設定科目「医療時事」の授業を行いました。
緑ヶ丘女子高等学校では、医療系進学を目指す2年生対象の選択科目として「医療時事」が設定されています。この授業は高校の理科・社会(地歴公民)科と国語科の先生方が交互に担当し、生徒は毎回異なる医療系テーマに応じた基本的な知識を学び、小論文の作成に取り組んでいます。今年度からの本学系属校化に伴い、短期大学部看護学科の教員がこの授業のゲスト講師として定期的に参加し、それぞれの臨床・教育の経験を生かした話題を提供して的に入って教育内容の高度化のお手伝いをしています。
今回のテーマは「臓器移植」。マイナンバーカードや運転免許証の裏面に臓器提供の意思表示をする欄があるなど身近な問題でもあります。講義では臓器移植の種類に①脳死下、②心停止下、③生体移植の3種があることを学び、脳死判定基準のうち対光反射を測定しるペアワークを、大学から持参したペンライトと瞳孔スケールを使って体験したり、講師自身の移植にかかわった看護師としての経験にも触れて様々な角度から臓器移植についての理解を深めていきました。
ペアワークではペンライトの操作がうまくいかず、瞳孔直径が変わらなかったり、手の爪の付け根を押して反射が起こるかどうかをおっかなびっくり体験したり、随所に驚きと笑顔がはじけました。講義の最後には臓器移植は一度成功したら終生そのままで生きられると思っていたが、そうでないことがあると初めて知った、臓器移植のために海外渡航までしなくても良いような社会的な仕組みづくりが必要なのではと感じた、臓器移植について帰宅してから家族と一杯話し合ってみたい、臓器移植についての正しい知識の必要性を感じた、保健師や養護教諭以外にも看護師資格を活かした臓器移植コーディネーターという職業があることを初めて知ったので詳しく調べてみたいなど沢山の意見や感想が出されました。
休み時間には高校の先生が講師に専門的な質問をする場面も見られました。本学では、今後とも地域の高校との連携を進め、医療系人材の育成拠点としての社会的責任を果たして参ります